人造砥石の種類と番手　違いも解説

はじめまして、みなさんこんにちは
包丁blog開設してる、odaです。

今記事は、「人造砥石」をテーマに、そして「種類と番手　その違い」について
詳しくお話ししたいと思います。
砥石があれば切れ味をいつも最高の状態で維持できる。

もしいい包丁と出会えたなら是非持っておきたい砥石です。

まだ砥石について分からない事だらけの方、
初めて砥石を買おうとしている方、
二つ目を選んでいる方、
最高の砥石を見つけたい方、
是非見て欲しいと思います。

また当ブログは、『 包丁 』に特化した『 包丁blog 』です。
特に包丁に詳しくない方でも、このブログさえ見れば『 包丁 』のすべてがわかるよう、
磨きをかけた内容のblogにしていきたいと思っております。
もし当ブログが皆様の参考になれば幸いです。
少しでも『 包丁 』に興味がある方は是非、見てみてください。

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砥石について

砥石は、といしと読みます
砥石は、大まかにいうと金属の研削や研磨に使われることが多く
切ったり、削ったり、磨いたりとその種類も膨大になります。

今回はその膨大な砥石の中から「包丁を研ぐ為の砥石」と絞りに絞ってお話しをさせていただきます。

前述した通り、この砥石を使って包丁を削ったり、研磨したりします

この砥石があることによって切れなくなった包丁はもちろん、サビてしまった包丁や長年使っていなかった倉庫にしまってある包丁などよみがえらすこともできるのです。

上記は一例ですが、
この砥石があれば切れ味を最高の状態で維持し続けることが出来るんです

ここまで非常に簡単に包丁砥石について解説しましたが、何となく砥石の役割が分ったでしょうか？

ここでおさらいです。

包丁砥石の種類は

上項で説明した包丁砥石だが

実は、、、、種類がたくさんある。

本当にたくさんある。
材料、製法、硬さ、粗さ、など砥石によってそれぞれ異なり、それにより研磨力、研ぎ心地、仕上がり金額など全て違う。

だから初めて買う砥石であれは、どの砥石を手に取ってみても、その砥石の個性があって、いい砥石だと思えるのではないか

ただ、どうせ買うなら自分好みの砥石を手にしてみたいと思いませんか

その砥石で、包丁や刃物を研いでみたいと思いませんか

数多くある砥石の中から自分に見合った人造砥石を手にしてほしい

包丁好きの方は勿論、包丁や砥石を覚えたい方、最高な包丁と出会ってしまった方、砥石を買いたいが迷っている方など参考になる記事ですよ。

製法から見る

製法というのは、簡単に言うと、砥石をどのように作っているかのことです。
その作り方にも名前があるのでそれぞれ見ていこう。

基本的に砥石はビトリファイド製法、レジノイド製法、マグネシア製法の3つの製法で分けることが出来る
この製法によって砥石自体の特性や性質が違うためそれぞれ得意不得意がある。
もちろんだが研いでる時の研ぎ感や刃当たり具合、疾走感、研ぎ味、そして見栄えも変わってくる。
同じ砥石でもここまで変わるのかというほど変わるから面白い。

ビトリファイド製法

ベースにはセラミック質、ガラス質を使用し
600℃から1300℃程度の高温で焼成する製法
荒砥石から中砥で作られることが多い

特徴
この製法の中では最も研磨力が高い製法
吸水性も一番あり、水切れはしにくいが
ただその分給水までに時間がかかるのが難点
表面に細かな凸凹が無数にある為張り付き感が少なく感じる

レジノイド製法

ベースには樹脂を使用
200℃の低温域で焼成する製法
中砥石から仕上げ砥石で作られることが多い

特徴
きめ細かい研ぎ味が特徴、素材を選ばず研ぐことが出来る
弾性がある為研磨力は劣る

樹脂を使用している為、長期間の保存は劣化する可能性がある
吸水性は低く、水切れが発生しやすい

マグネシア製法

ベースにはセメント質を使用
セメント系の接合材と砥粒を練り固めた後、乾燥させて作る製法
荒砥石から仕上げ砥石と番手を選ばず作られることが多い

特徴
吸水性が低く、水切れが発生しやすい
水につける必要がないので、すぐに研ぎ始めることが出来る
長時間水につけると溶ける
経年劣化で割れてしまう可能性がある
滑らかな研ぎ味があり、砥粒が良く出る
研磨力が高く、素材を選ばず滑らかに研げる

番手から見る

各メーカーの規格の元製造されている為、「あたり・はずれ」など個体にばらつきが無い
各メーカーによって製造方法が異なる為、同じ番手でも研ぎの違いを楽しめる
狙った粒度（番手）の砥石を買うことが出来る
製品自体にむらがなく、最初から最後まで安定して使い切ることが出来る

上記で説明した通り人造砥石には非常に多くの砥石があります。
そこで分かりやすく人造砥石の基本を見ていきたいと思います。

荒さの見方

砥石は番手と呼ばれる数字で表記されるが
下図のように♯の後の数字が低ければ目が粗く、高ければ目が細かい

たとえば同じ量を研ぐ場合
目が粗い砥石♯200を使えば包丁を早く研ぐことが出来るが
反対に目が細い砥石♯3000のを使えば研ぐ時間も相当かかる

ここではその番手とその状態によって使用する砥石の説明する

荒さの分類と違い

大きく分けて砥石は3つに分類することが出来ます
荒砥、中砥、仕上げ砥の3種類です。

この荒、中、仕上げは基本になるので是非覚えてもらいたい。

ただ稀に超仕上げ砥と歌っているメーカーもありますが、基本はこの3分類で間違いございません。

しかし世も末、この３種類で問題ないと執筆しながらも超仕上げ砥の事を説明しない事は考えられないと悩んだあげく、超仕上げ砥の項目も増やすことにしましたので、おまけのような感覚でご覧ください。

だが、単純に早い遅いで決めるのではなく、包丁の状態によって使い分けることが重要なのだ

ここではその番手とその状態によって使用する砥石の解説していきます

荒砥石

荒砥あらとともいう。
♯80～８００番　程度

包丁の形状を大きく変えたい又は大きく修正したい時や、大きい欠けがある場合に使う砥石。
砥石の粒子が荒いため使いすぎると包丁の刃自体がすり減ってしまうので使い過ぎには注意が必要。

中砥石

中砥なかとともいう。
♯８００～３０００番　程度

ちょっとした欠けや切れ味が悪くなった包丁を研ぐ際に使用する砥石。
荒砥、中砥、仕上げ砥の中では一番使用する頻度が高い砥石で、使い勝手もよい。
初めて購入する砥石やとりあえず一つ持っておきたい場合はこの中砥をおすすめする。
家庭用で使用する包丁であれば中砥だけでも十分に賄まかなうことが出来る。

仕上げ砥石

仕上げ砥ともいう。
♯３０００～６０００番　程度

その名の通り仕上げの際に使う砥石で中砥の後に使用する砥石
中砥でついた細かな傷を落としたり磨きをかけるために使用
小刃をつけたり糸刃をつけたりする際にも使用する

超仕上げ砥石

あまりなじみのない超仕上げ砥。
♯６０００番以上

あまり耳にしないが仕上げ砥の後に使用する超仕上げ砥石。
仕上がりは言うまでもなく、見た目も仕上げを上回る程。
基本的には一般の方は使用することはない砥石ですが料理人やコレクターなど、特に切れ味や見栄えにこだわりたい方におすすめします。

本来は仕上げ砥とひとくくりにするはずだったのだが、
本記事では分けて解説することにする。

その理由として、
以前に、本記事を見た読者から中砥の後に使う仕上げ砥として#12000番はいかがなものかと
問合せがありそうな気がしたからだ。

おすすめの砥石とメーカは？

ここまで見ていただきありがとうございました。

ここで分からない方の為に有名どころの、これを使っていれば場違いない砥石を
思う存分に紹介をしたいと思います。

聞いたことあるメーカーや、使ったことある砥石もあるかもしれませんがまだ見ぬ砥石の存在を感じ取りながら見ていってください。

キング砥石

荒砥、中砥、仕上げを見てみよう
砥石の中では比較的に安価ではあるがその実力はお墨付き。
良く研げることが人気の理由。
砥石初心者をはじめ上級者のリピーターまでと幅広く人気がある砥石だ。

ALTSTONEおるとすとーんの深ふかみシリーズ

硬口で平面維持にすぐれている上、滑りすぎずにしっかりと刃が入り研ぎやすい
研ぎ汁も程よく出るため研磨力も高く、仕上がりも綺麗。
硬度と研磨力のバランスが良く、比較的な慣れない方でも研ぎやすい砥石になる

大谷砥石の嵐山と北山

大谷砥石は仕上げ砥の北山、嵐山が有名です。
とてもきめ細かい研ぎ味が人気の砥石になる
仕上がりは言うまでもなく、どの製法にも負けない程の見栄えである
水に漬ける必要がない砥石の為、すぐに研ぎ始めれるのも特徴

シャプトンの刃の黒幕シリーズ

この黒幕シリーズも吸水が必要なくすぐに研ぎ始めることが出来るのが特徴だ
そして何よりも、この黒幕は研磨力が高いことで人気があるが
#1000のオレンジはステンレス鋼でも鋼製同様に研ぎ進めてくれるので
仕上がりも言うまでもなく、さらに番手も幅広くあり初心者から上級者までが口を揃えて欲しがる砥石だ。

まとめ

いかがでしたでしょうか

今記事では砥石は欲しいがどれを購入していいかわからない、
どんな特徴があるのかわからない方の為に、
人造砥石に詳しくない方でもわかるよう、砥石の種類と特徴について詳しくお話しました

是非、その最高の砥石で、最高の包丁を、研いでみてはいかがでしょう。

ここまで見ていただきありがとうございました。